短縮歯列の賛否
2024/10/16
短縮歯列とは、後方大臼歯(奥歯)の欠損を放置し、残った歯列を短縮する治療法のことです。
従来、歯の欠損が生じた場合は、インプラントや義歯などの補綴治療を行い、欠損した部分を補うことが一般的でした。しかし、近年、北欧を中心に、短縮歯列の考え方が提唱されています。
短縮歯列の考え方は、少なくとも小臼歯部の咬合接触が存在する両側ないし片側の大臼歯2歯欠損程度の場合、その欠損を放置しても下顎の咬合支持には影響が少なく、下顎位の保持などの顎口腔機能には問題がないとするものです。
短縮歯列のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 補綴治療にかかる費用や時間の節約
- 補綴治療に伴うリスクの回避
- 歯周病のリスクの低下
一方、デメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 噛みごこちの低下
- 咀嚼力や発音力の低下
- 歯並びの乱れ
短縮歯列は、すべての人に適した治療法ではありません。残った歯の状態や、患者さんのライフスタイルなどによって、適応の可否が判断されます。
短縮歯列を検討する場合は、歯科医師と十分に相談し、メリットとデメリットを理解した上で、治療の選択をすることが大切です。
具体的な治療の流れとしては、まず、歯科医師による精密な検査と診断を行います。その上で、短縮歯列が適応となるかどうかを判断します。
適応となった場合は、残った歯の位置を調整し、歯列を短縮します。歯列の短縮には、ブリッジやインプラントなどを用いる場合もあります。
治療後は、定期的なメンテナンスを受けて、歯周病の予防や、歯列の変化の早期発見に努めることが大切です。
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