インプラントと入れ歯は、失った歯を補う治療法ですが、いくつか大きな違いがあります。

1. 治療方法

• インプラント: 人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着します。外科手術が必要となります。
• 入れ歯: 歯茎の上に装着する取り外し式の装置です。基本的に手術は必要ありません。

2. 固定方法

• インプラント: 人工歯根が顎の骨に直接固定されるため、非常に安定しています。
• 入れ歯: バネや粘膜の吸着力で固定されます。そのため、ズレたり外れたりすることがあります。

3. 費用

• インプラント: 自費診療となり、1歯あたり30万円～50万円程度かかります。
• 入れ歯: 保険適用と自費診療の両方があり、保険適用であれば数万円で作ることができます。

4. 寿命

• インプラント: 定期的なメンテナンスを行えば、半永久的に使用できる可能性があります。
• 入れ歯: 5～10年程度で交換が必要になります。

5. 噛み心地

• インプラント: 天然歯に近い噛み心地が得られます。
• 入れ歯: インプラントに比べると、噛み心地は劣ります。

6. 見た目

• インプラント: 天然歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりになります。
• 入れ歯: 金属のバネが目立ったり、厚みがあったりするため、自然な見た目にはなりません。

7. 手入れ

• インプラント: 天然歯と同じようにブラッシングやデンタルフロスによる清掃が必要です。
• 入れ歯: 取り外して洗浄する必要があります。

8. 体への負担

• インプラント: 手術が必要となるため、体への負担は大きくなります。
• 入れ歯: 手術は不要ですが、顎の骨や歯茎に負担がかかります。

どちらを選ぶべきか

インプラントと入れ歯にはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶべきかは、失った歯の数や状態、費用、患者さんの希望などを考慮して決定する必要があります。

歯科医院で相談を受け、自分に合った治療法を選ぶことが大切です