CAD/CAM冠の10年後の変色リスクと予防法を解説

      2025/11/20

日野市(平山城址公園)の歯医者、SERAデンタルオフィス 平山城址公園駅前歯科で、保険適用の白い歯

こんにちは、日野市(平山城址公園)の歯医者、SERAデンタルオフィス 平山城址公園駅前歯科です。

CAD/CAM冠は、保険適用で白い歯を装着できる点が大きなメリットです。
しかし一方で、長期間の使用によって変色する可能性があるというデメリットもあります。
今回は、CAD/CAM冠の特徴や長く使った際に起こり得る変色のリスク、その予防方法について解説します。

 

CAD/CAM冠とは

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「CAD/CAM冠」の「CAD」はコンピューターによる設計の支援、「CAM」はコンピューターによる製造の支援を意味しています。
その名が示す通り、CAD/CAM冠は、歯型をスキャンして得られたデータをもとにコンピューターで設計し、機械で削り出して作られるかぶせ物です。
誤差が少なく、短時間で作成できる点が特徴で、保険診療でも広く利用されています。

 

CAD/CAM冠のメリット

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審美性に優れている
CAD/CAM冠は、天然歯に近い自然な仕上がりが特徴です。
コンピューターで歯の形や色を設計できるため、装着後も周囲の歯と調和しやすく、違和感がほとんどありません。
使用される素材は歯科用プラスチックとセラミックを混ぜたハイブリッドレジンのため、銀歯のように目立つことがなく、白く自然な色調を再現できます。

メタルフリー
CAD/CAM冠は金属を使用しないため、金属アレルギーのある方でも利用できます。
長期間使用しても金属成分が溶け出して歯肉が黒ずむ「メタルタトゥー」の心配がなく、健康面でリスクの少ない治療法です。

治療期間が短い
CAD/CAM冠はデジタルデータを利用するため、最短1日で作成が可能です。
データを保存しておけば紛失や破損時もすぐに再作製できるため、通院回数の軽減にもつながります。

生体親和性が高い
ハイブリッドレジンは生体親和性に優れており、口腔内で安定して機能します。
アレルギー反応も起こりにくいため、敏感な体質の方でも長期間にわたって使用しやすいというメリットがあります。

 

CAD/CAM冠のデメリット

保険適用に条件がある
CAD/CAM冠は保険適用の治療法ですが、すべてのケースで保険適用となるわけではありません。
例えば、治療する歯の反対側にしっかりと噛み合う大臼歯がある必要があり、条件を満たさない場合は保険の対象外となります。

耐久性や強度が劣る
素材にはプラスチックを含むハイブリッドレジンが使用されているため、セラミックや金属と比べると耐久性や強度はやや劣ります。
長期間使うと表面が劣化したり、色が変化したりすることがあり、さらに歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方では欠けや割れのリスクが高まります。
予防のためには定期的な検診や、必要に応じてナイトガードの使用が求められます。

歯垢が付着しやすい
CAD/CAM冠はプラスチックを含んでいるため、銀歯やオールセラミックといった素材に比べて歯垢が付着しやすい傾向があります。
毎日のブラッシングやデンタルフロスの使用を怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なセルフケアが必要です。

奥歯での強度不足と修理の難しさ
奥歯のように強い噛む力がかかる部位では、CAD/CAM冠は破損する可能性があります。
一度欠けたり割れたりした場合、口腔内での部分修理が難しく、多くの場合は新たに作り直す必要があります。

 

CAD/CAM冠の変色リスク

CAD/CAM冠はプラスチックを含むハイブリッドレジンで作られているため、長く使用すると表面の劣化や変色が起こることがあります。
変色の原因には、大きく分けて外からの影響と材料自体の変化があります。

外からの影響
外的な要因としては日常の飲食による影響が挙げられます。
コーヒーや紅茶、赤ワインなど色の濃い飲み物は着色しやすく、変色を早める原因となります。
また、食事や飲み物で表面に細かい傷がつくと、そこに歯垢がたまり、見た目の変化が起こりやすくなります。
さらに、熱い飲み物や急な温度変化によって冠が膨張・収縮すると、微細なひび割れや変形が生じ、色素が染み込みやすくなります。


材料自体の変化
内的な要因としては、CAD/CAM冠の材料そのものの経年変化があります。
時間の経過とともに少しずつ劣化したり、口の中の酸性度の変化や細菌の影響で表面が変わったりすることで、色や質感が少しずつ変わることがあります。
ただし、すべてのCAD/CAM冠で必ず起こるわけではなく、材質や口腔内の環境によって違いがあります。
日々のブラッシングや歯科医院での定期クリーニングを続けることで、変化の進行を抑えやすくなります。

 

CAD/CAM冠の平均耐用年数

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CAD/CAM冠の平均的な耐用年数はおよそ5〜7年です。
使用環境や口腔内の状態によって差はありますが、丁寧にケアを行っていれば7年以上良好な状態を保つことも可能です。

一方で、咬合力が強い方や口腔ケアが不十分な場合は、5年未満で摩耗や破損が起こることがあります。
変色については、使用開始から2年ほどでわずかに見られるようになりますが、喫煙や色の濃い飲食物の影響がある場合、より早く進むことがあります。
10年が経過すると、多くのケースで摩耗や変色が生じ、審美的な観点から交換が検討されることが多いです。

 

CAD/CAM冠の寿命を延ばすポイント

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定期的な歯科検診
CAD/CAM冠を長持ちさせるには、定期的な歯科検診が欠かせません。
定期的に歯科検診を受けることで、冠の適合状態や周囲の歯肉の健康、咬合のバランスをチェックできます。

毎日のブラッシングとデンタルフロス
毎日のブラッシングやフロスの使用も重要です。
歯間や歯と歯肉の境目は歯垢がたまりやすいため、毛先が届くよう丁寧に磨き、フロスで歯間の歯垢や食べかすを取り除きましょう。

食生活と生活習慣
硬い食べ物や習慣的な負荷はCAD/CAM冠にダメージを与えます。
おせんべいや飴、氷を噛む行為、ペンや爪を噛む癖、スポーツ時の歯ぎしりなどは避けましょう。
必要に応じてマウスガードを使用することも大切です。
また、着色性の高い飲食物や喫煙も変色の原因になるため、摂取後は口をすすぐ、ストローを使う、歯磨きをするなどの工夫が必要になります。

唾液分泌を促す習慣
唾液には口腔内を守る作用があるため、よく噛んで食事をする、無糖ガムを噛む、こまめに水分を摂るなど、唾液の分泌を促す習慣を取り入れましょう。
ご高齢の方や薬の影響で唾液量が少ない方の場合は、人工唾液や口腔保湿剤の使用も検討してみてください。

 

まとめ

CAD/CAM冠は複数のメリットがある治療法ですが、ハイブリッドレジンの特性により、長期使用では変色のリスクがあります。
定期的な歯科検診やクリーニング、日々のデンタルケア、食生活や生活習慣の改善によって、これらのリスクを抑え、CAD/CAM冠を長持ちさせましょう。

 



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