子どもでも歯周病になる?思春期性歯肉炎について解説

      2024/11/20

日野市の歯医者、SERAデンタルオフィス 平山城址公園駅前歯科で子どもの歯周病対策についての解説

こんにちは。日野市の歯医者、SERAデンタルオフィス 平山城址公園駅前歯科です。

「歯周病は大人の病気」というイメージがあるかもしれませんが、実は子どもも無関係ではありません。
今回は、思春期性歯肉炎をはじめとした、子どもにもリスクがある歯肉炎・歯周病について解説します。

 

歯周病とは

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歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨などの組織が歯周病菌に感染して起こる病気です。
歯ぐきが炎症を起こす「歯肉炎」が歯周病の前段階であり、この歯肉炎が進行して歯周病となると、歯を支える骨が徐々に破壊されていき、最終的には歯を失うリスクがあります。
原因となるのは細菌の塊である歯垢です。この歯垢が、取り除かれずに口内に残ることで、菌が繁殖し、歯ぐきに炎症を起こします。

 

思春期性歯肉炎とは

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思春期性歯肉炎は、中学生や高校生など、思春期の子どもに起こる歯肉炎です。
大人の歯周病と同様に、初期段階では目立った症状がない場合が多く、症状が見過ごされがちという特徴があります。
また、思春期性歯肉炎は一時的なものとして軽視されることがありますが、放置すると深刻な歯周病へと進行する可能性があります。

 

思春期性歯肉炎の原因

ホルモンバランスの変化

思春期性歯肉炎の主な原因の一つとして、ホルモンバランスの変化が挙げられます。
思春期は子どもから大人への移行期であり、体内でさまざまなホルモンが急激に増加します。
この時期に分泌される性ホルモン、特に女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンを歯周病菌が栄養源とすることで、歯肉炎になりやすくなります。
そのため、毎日きちんと歯磨きをしていても歯肉炎になるリスクがあります。

 

生活習慣の乱れ

中学生から高校生にかけて学校や部活動、アルバイトなどで忙しくなると、生活習慣が乱れてしまう場合があります。
不規則な生活は、食事や睡眠の質の低下、セルフケアがおろそかになることによる口内環境の悪化につながります。
そのような生活に、思春期のホルモンバランスの変化が重なると、思春期性歯肉炎になるリスクが高まってしまいます。

 

思春期性歯肉炎のサイン

歯ぐきの色
歯ぐきの色が通常よりも赤いと感じる場合、思春期性歯肉炎の可能性があります。
健康な状態であれば、歯ぐきは引き締まったピンク色をしていますが、炎症が起きることで色が赤く濃くなるためです。
さらに進行すると紫がかった赤色に変わることもあります。

歯ぐきからの出血
通常の歯周病と同様に、思春期性歯肉炎でも歯ぐきからの出血が症状として現れます。
歯磨きの最中や硬いものを食べた時などに出血する場合には、歯周病を疑ってみましょう。
初期段階での出血は軽視されがちですが、放置すると症状が悪化する可能性があります。

歯ぐきのやわらかさ
健康な歯ぐきは引き締まっていますが、炎症が起きるとやわらかくなり、指で押すとプヨプヨとした不快感を覚えることがあります。
これは、歯周病菌による炎症が起こっている証拠ですので、気づいた段階で早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

 

そのほかの子どもにリスクがある歯肉炎

萌出性歯肉炎
子どもの歯の生え変わりの過程で起こる歯ぐきの炎症を、萌出性歯肉炎といいます。
この炎症は一時的な場合が多く、歯が生えそろえば自然と収まります。
もし、痛みや炎症が長期間続いている場合には、永久歯の健康状態の確認も兼ねて、歯科医院で確認してもらいましょう。

不潔性歯肉炎
不潔性歯肉炎は、日々のデンタルケアが不十分であるために起こる歯肉炎です。
食べ物の残りや歯垢が蓄積して起こります。
お子さんの場合には、口呼吸が習慣化していることで唾液の自浄作用が得られなくなり、不潔性歯肉炎になる場合もあります。
予防するためには、正しいブラッシング方法を身につけ、日々のケアを欠かさないこととともに、口呼吸などの悪習慣をなくす工夫やトレーニングも必要となります。

若年性歯肉炎
若年性歯肉炎は、侵襲性歯周炎とも呼ばれる歯肉炎です。
このタイプの歯肉炎は、進行が早いという特徴があるため、注意が必要です。
遺伝的な要因や免疫反応の異常が影響していると考えられており、家族に歯周病の既往がある場合には特に気を付ける必要があります。
若年性歯肉炎は、ほかの歯肉炎以上に歯を失うリスクが高いため、定期的な歯科検診の受診と日々のケアが重要です。

 

子どもの歯周病を予防する方法

丁寧な歯磨き

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歯周病の予防には、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。
特に歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目にはプラークがたまりやすいため、歯ブラシの毛先をしっかりと当ててブラッシングしましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、歯ブラシでは届かない箇所の汚れもしっかりと取り除くことが大切です。
子どもが小さな頃から正しい歯磨きの習慣を身につけさせることで、大人になってからの歯周病予防にもつながります。

 

定期検診の受診

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思春期性歯肉炎などの場合、毎日しっかりとセルフケアを行っていても、歯ぐきが炎症を起こしてしまう可能性があります。
そのため、歯科医院で定期的にチェックを受けておくことも大切です。
定期的にお口のチェックやクリーニング、生活習慣に関するアドバイスを受けておくことで、歯周病や虫歯のリスクを軽減することができます。

 

生活習慣の改善

食事のバランスを見直したり、十分な睡眠時間をとるようにしたりすることで、免疫機能の低下を避けるようにしましょう。
口呼吸が癖になっているなど悪習慣がある場合には、歯科医院でそのような悪癖を改善するためのトレーニングを受けるという方法もあります。
また、唾液の分泌を促すためにも、よくかんで食事をとることは大切です。

 

子どもの歯周病の治療法

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思春期性歯肉炎をはじめとした歯肉炎の治療法の一つは、歯科医院で行うスケーリングです。
スケーリングでは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯石や歯垢を丁寧に取り除きます。
また、必要に応じて抗生物質を処方し、炎症の軽減を図ることもあります。

お口の状態によっては、矯正治療が提案されることもあります。
歯並びやかみ合わせのバランスが崩れていると、歯垢がたまりやすく、それが歯肉炎の原因となることがあるためです。
矯正治療を行うことで、汚れがたまりにくく、磨き残しが発生しにくい歯並びを目指すことが可能です。

 

まとめ

子どものお口のトラブルというと虫歯が代表的ですが、歯肉炎や歯周病のリスクもあります。
小学校高学年以降は、仕上げ磨きなどをすることもなくなり、お子さんのお口の状態を確認する機会は減るかもしれませんが、歯肉炎や歯周病のリスクがあることも頭に入れ、日々のデンタルケアと定期的な歯科検診を促すようにしましょう。

 



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