痛みのなかった歯が治療後に痛くなった?その原因や対処法を解説
2025/03/20

こんにちは、日野市(平山城址公園)の歯医者、SERAデンタルオフィス 平山城址公園駅前歯科です。
虫歯治療を受けた後に、治療をしたはずの歯がズキズキと痛み出すことがあります。
このような場合、多くの方が「治療に何か問題があったのだろうか」「まだ治っていないのではないだろうか」と不安になるのではないでしょうか。
しかし、治療後に一時的な痛みを感じることは決してめずらしいことではありません。
このような痛みには複数の原因が考えられ、多くの場合は時間とともに自然と治まっていきます。
今回は、治療後に痛みを感じる理由や対処法、痛みを未然に防ぐための注意点について解説します。
虫歯治療後に痛みが出る理由
神経が過敏になっている

虫歯治療によって歯に加わる振動や圧力が、一時的に神経を過敏な状態にすることで、痛みが起こることがあります。
特に、虫歯が神経に近い場所にある場合は、治療で使用する器具の振動や温度の変化が神経に刺激を伝え、痛みとなって現れやすくなります。
このように神経が過敏になったことによる痛みは、時間の経過とともに自然に和らいでいくことがほとんどです。
痛みが出ている間は、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
神経が炎症を起こしている
虫歯が神経に近い場所にできている場合、削る際に生じる振動や詰め物を施す際の薬品の刺激が神経を刺激して炎症を引き起こし、治療後に一時的な痛みを生じさせることがあります。
このような炎症による痛みの場合も、治療後数日で多くは鎮まり、痛みも徐々に和らいでいくことがほとんどです。
痛みが長引いている場合は根管治療が必要となることもあるため、治療を受けた歯科医院に相談し、必要な処置を施してもらいましょう。
詰め物やかぶせ物が神経を圧迫している

治療時に装着した詰め物やかぶせ物のかみ合わせの調整が不十分だと、神経に圧力をかけることになり痛みが出る場合があります。
特に、かみ合わせが高い場合はかむ力がその歯に集中的にかかることになり、神経を圧迫してしまいます。
このように詰め物やかぶせ物の高さに違和感を覚えた場合には、歯科医院で補綴物の調整をしてもらいましょう。
熱伝導性の高い詰め物やかぶせ物を使用している

銀歯や金歯などの金属製の詰め物やかぶせ物は、熱伝導率が高く、冷たさや熱さが歯に伝わりやすいことが特徴です。
そのため、治療後の神経が敏感な状態では、このような刺激が、瞬間的な痛みや「しみる」感覚として感じられることがあります。
治療後1週間ほどはこの痛みが続くことがありますが、自然に歯の象牙質に第二象牙質という保護層が形成され、痛みは徐々に軽減されます。
この場合、一定期間は冷たい飲料や食べ物を避けて様子をみましょう。
神経が残っている

根管治療後の痛みは、神経が完全に取り除かれていない場合に発生することがあります。
根管治療では、非常に複雑な構造をしている歯の根っこの内部を隅々まで治療する必要があります。
器具が届かない箇所がある場合もあり、神経がとり切れずに残る可能性もゼロではありません。そのような場合、再度歯科医院を訪れ、必要な追加処置を受けることが必要です。
治療直後に血行が良くなる行為をした

治療直後に長時間の入浴や激しい運動、アルコール摂取をすると、体の血行が良くなることで患部がズキズキと痛むことがあります。
これは、血流の急激な増加が神経を圧迫し痛みを引き起こすからです。
そのため、虫歯治療直後は湯船に浸からず、シャワーだけで済ませるようにしてください。
併せて、激しい運動やアルコールの摂取も避けましょう。体を安静に保つことで、治療後に生じる痛みを予防しやすくなります。
治療後の歯が痛い場合の応急処置

治療後の歯に痛みが出た場合は、鎮痛剤を服用しましょう。
歯科医院から処方された鎮痛剤がある場合は、それを服用しますが、手元にない場合は市販の鎮痛剤を選んでも問題ありません。効能効果の欄に「歯痛」と記載があるものを選び、用法用量を守って服用してください。
また、炎症による痛みを和らげるために、患部を冷やすという方法もあります。
頬に冷たいタオルや保冷剤を包んだハンカチなどを当てることで、炎症を鎮め痛みを和らげる作用が期待できます。
冷やしすぎは逆効果になることもありますので、長時間冷やしすぎないように気を付けてください。
また、ある程度冷やしても痛みが和らがない場合は、歯科医院に相談しましょう。
治療後の痛みを予防するために注意すること

治療後の痛みを予防するには、治療した歯に刺激を与えず、清潔に保つことが重要です。
治療後すぐの歯では食べ物をかむのを避け、可能な限り負担を軽減しましょう。
また、治療した部分を指や舌で触れることを控え、刺激を与えないように心がけてください。さらに、入浴や激しい運動を避け、体温が上昇しすぎないよう注意しましょう。血行が過剰に促進されると、痛みがひどくなることがあります。
体を安静に保つことが、痛みを予防すること、痛みを鎮めることにつながります。
そして、タバコを吸わないようにすることも重要です。
喫煙は血液循環や免疫力を低下させ、治療部位の回復を遅らせる原因となります。
治療後の健康的な口内環境を維持するために、できるだけ禁煙を心がけましょう。
治療後の痛みで困ったら

治療後の痛みが長期間続く場合は、歯科医院を受診するようにしましょう。
治療後の歯に問題がない場合、治療後の痛みは数日から長くても数週間で収まります。
1カ月以上も痛みが続いている、市販薬で対処できないほどの痛みが出ているといった場合は、口内に何かトラブルが起きている可能性があります。
「しばらくたてば治まるだろう」と様子を見すぎず、早めに歯科医院で検査を受けるようにしましょう。
まとめ
虫歯治療後に痛みが現れる理由は、神経の過敏や炎症、詰め物やかぶせ物の影響など多岐にわたりますが、その多くは一時的なものであり、時間の経過とともに自然と解消することが一般的です。
血行を促進する行動を控えるなど、治療後の注意点を押さえておくことで、痛みを未然に防ぐことも可能です。
もし、痛みがあまりにも長く続く場合や激しいという場合には、歯科医院で再度治療を受けるようにしましょう。
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